41
胸を襲う痛みから逃げられるなら、どんなに楽だろう。
しかし、それは許されない。
自身の行為から逃れる事は出来ない。
こうして生活しているだけで、数々の苦しみと痛みが生まれても。
消えない痛みに怯えても。
翼を持つものの苦悩は翼を持たないものには分からない。
だから空に惹かれながらも、荒れた大地の上で。
例え状況がどんなに絶望的であっても。
ほんの小さな。
ささやかな希望があると信じるだけで、人は強くなれるのだから。
ただ必死に、ひたすらに。
たった一つの事実を繰り返し叫びながら。
散るその時まで、生きているんだ。
生きて行くんだ。
- 41 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet