紅残夢




木の葉命 風に散りて
何も残さず 消え行かん
風雨に呑まれ 塵と成ろうとも
抗いし業の ひとひらを

忘れたくて
忘れられないから
いっそ流されて
このまま追い掛けてみたい

紅に導かれる
刹那と悠久の詩物語は、何処へ向かうのだろう






著 : 蓮水詩織
ファンタジー
全207ページ





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