夕空



一人で見上げてる
綺麗な夕空
ふと足を止めた

ざわめく世界へと
繋がれた心
解き放ちたい

容易く見えた理想の形
気付けば遠く感じてる
このままでいいの?呟きながら
美しさに胸は騒ぐ
黄昏の彼方

立ち止まってみれば
一瞬だけの色が
心を染める
言葉にならなくて
飲み込む切なさ
瞳に焼き付ける

揺蕩う夢は
透明に変わり
冷たくなる空気の中
そのままで良いと囁くように
瞬き出す銀の星の
旋律に変わる

空に昇る憧れは
光を受け
容易く輝いて彼方へと消える
立ち止まる頭上で遠く光を受け
古ぼけた想い出の空まで……

いつしか演じてた
自分に疲れたから
全て脱ぎ捨てて
今は子供に戻る
夕闇に紛れ
何処まで行こう

黄昏に響く
笛の音色で
夜に染まる道を辿る
色褪せた絵本をめくるような
少し切なく
懐かしくて
泣きたくなるんだ

口ずさむ詩は空で
光を受け
容易く永遠に届く夢を見る
立ち止まる私の胸に光残し
忘れてたこと思い出せるよ

空に昇る憧れは
光を受け
容易く永遠には届かないけれど
空を越えて遠くの貴方まで
美しい詩
届いたらいいな








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