暗黒の翼.13


だから無性に壊してやりたくなる。

上手に覆った衣をかなぐり捨てて、醜い本性を晒して泣き狂う様を見てみたくなる。

それが皆、あの印を刻まれた者の辿る道だ。

こちらで何かせずとも、大体は自分で勝手に堕ちて行く。

ただ霄瓊に限っては、どうしてもそんな最期を想像出来ないのも確かだ。

むしろ、全てを受け入れ微笑みながら静かに。

そこまで考えて首を振り、面倒そうに髪をかき上げる。

あの娘の最期など、今はどうでもいい。

それがまだ先なら、せいぜいその時まで利用させてもらう。

うんざりする位厄介な用を片付ける為に。

今日も、忙しくなる。





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