目覚め.14


どれだけ時が経っても色褪せない、大切な想い出を抱いて。

いつか二人共に在る優しい未来へ辿り着けると信じて。

今はただ、自分だけの小さな静謐に眠ろう。

やがて此処へとやって来る二人を待とう。

今は会えない優しい姿を夢に見ながら、時を待ち続けよう。

それが、大切なものを守る為に下した二人の選択。

「歪みが生まれて、時が繋がる今だから渡せます。長い間引き継がれて来た、二人の想いを」

「受け取れ。そして、今度こそ」

今度こそ、共に在る未来を。

綻びを通して時を越えて出会ったもう一人の自分が。

言葉には出来ない想いごと。

吸い込まれるように溶け合うように、一つになる。

入り込んで来る。

それは魂の中心まで、心の奥底まで揺さぶるようで。

通り過ぎて来た数々の出来事が、一気に溢れる。

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