lovelabyrinth.09
まるで全てを見透かすような厳しさと、強い光を宿す明るくて優しい瞳。
今もこの老人は、華憐の用事が何かは分かっていると言うように一つ頷いて椅子を勧めた。
それから自分も腰を下ろすと、話の切っ掛けを作るように口を開く。
「先程ご挨拶をした時に言いそびれてしまいましたが、蒼がご迷惑をお掛けしてはおりませんか」
「いいえ。いつもお世話になっています」
華憐は真っ直ぐに騎士団長の瞳を見て続ける。
「だから、だからこそ私はあの人の力になりたいと思っているのです」
「……貴女は以前もそう仰っておりましたな。どうしてもその決意は揺るがないのですか」
「はい」
迷いの無い声で答えてから目を伏せる。
「私のしようとしている事は、王家の血を引く者として常に国の為に在るという定めに背く行為かもしれません。また、王家に忠誠を誓って下さっている騎士団の皆さんを裏切る結果になるかもしれません。でも、それでも私はあの人の背負うものを砕きたい。許してくれとは申せません。ただ、どうか止めないで下さい。そして、あの人を責めないで下さい。どうか、お願い致します」
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Reservoir Amulet