lovelabyrinth.14
「……はい」
華憐が思い詰めたような瞳で頷くと、騎士団長は椅子から立ち上がった。
そして華憐の方へ歩み寄り、その足元に跪く。
「どうか忘れないで下さい。貴女は一人ではありません。我々は、いつも貴女に変わらぬ忠誠を」
未来の鍵をくれた貴方は、いつも知らない場所へと誘う。
まだ知らない感情が、今も胸を騒がせる。
何処までも身を任せたら、同じ深みまで行けるのだろうか。
例え今は見付からないとしても、大切なものはあるから。
離れて行く時が来ても、この願いは消えないから。
前へと振り向かずに行けるだろう。
ねえ、だからどうか貴方は。
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Reservoir Amulet