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「そのせいであんたが傷付いてもか」
「私の事は構わないの。……本当に」
華憐の大きな瞳に一瞬影がよぎるのを、蒼は見逃さなかった。
息を吐いて、何気無い口調で言う。
「華憐、やっぱり好きな奴がいるだろ」
「……違うよ。私は誰も好きになんてならない」
首を振った華憐に、更に続ける。
「変な意地を張らないで、自分に素直になれよ。それだけでも全然気持ちが変わって来るぞ」
紫陽に対する好きは家族に抱くような感情で、それとはまた別の感情があるから戸惑っているのだと、華憐は言えずに口を閉ざした。
今目の前で明るい色の瞳で自分を見詰める人に、もっと熱く苦しい感情を覚える事実を伝える勇気が無かった。
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Reservoir Amulet