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神社の外に出る時、鳥居の所でスーツ姿の青年とすれ違った。

氷月は何となく振り向いて、青年が翼の方へ歩み寄って行くのを見た。

此処へ来たのはまだ二度しか無いが、普通に人が訪れるのは何だか意外な気がした。

立ち去る間際、二人が親しげに会話を交わす様子が見えた。

あの巫女にも、守りたい大切な人はいるのだ。

そう思って、どうしてかほっとした。

人は一人でも生きて行ける。

けれど一人より二人の方が。

大切な誰かが側にいてくれる方が。

ずっと強くなれる。

優しくなれる。

その事に、最近やっと気付けた自分だから。

一緒にいる事で生まれる力はとても大きいものだと、今なら分かるから。





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Reservoir Amulet2