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「知っていたのに貴女が動かなかったという事は、幽霊の話はインチキか」

「ええ。映像を見た限りでは、住人がいないだけのただのマンションでしたけど。千景さんが連絡して来たからには、何かあったのでしょうね」

理解が早いのは助かる。

大地は頷いて言った。

「そうだ。先週そのマンションを使って雑誌の撮影をして、姉貴も同行したらしいんだが、帰って来てからモデルやスタッフが体調を崩しているそうだ」

「成程。では千景さんも心配でしょうね」

「今のところは元気だったが。その時に撮った写真の何枚かを俺の携帯に送ってもらった。少し小さくて申し訳無いが」

「拝見します」

大地の携帯電話を受け取った翼は、何枚かの画像を真剣に見詰めた。

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