24


そう言うと、翼が小さく息をついて提案して来た。

「これで取り敢えず、新たな被害者が出る事は無いでしょう。もし良かったら、今までに事件が起きた場所に連れて行って頂けませんか」

「構わないが、どうするおつもりだ?」

その質問に、目を伏せた巫女が答える。

「祈祷を。犠牲になってしまった方々の魂に、どうか平安があるように。多分、自分が何故こんな目に合うのか分からないままでしょうから」

「ああ。そうだな」

神に牙を向けられたなら、人に抗う術など無い。

昔からこの地を守って来た神の目に、狩らなければならない存在と映ってしまったら、それで終わりだ。

だからこそ、その存在を知る僅かな者が架け橋となる。

彼女はきっと、自らそうなろうとしているのだ。





- 24 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet2