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騎士と王女が、身分を越えて想いを交わして。

騎士団の本部で祝福されて結婚式を挙げてから、しばらくが経った。

復興へと動いている世界は、新たな女王の統治の元で少しずつ形を見せている。

とはいえ、やるべき事はまだ沢山ある。

故に新婚の二人も多忙を極め、中々会えない日が続いていた。

それでもその寂しさを少しでも補うように、手紙のやり取りは頻繁にしていたのだが。

「……はあ」

女王、華憐【かれん】は溜息をついて月光の射し込む窓辺に立った。

冴えた光を放つ月は夢のように綺麗で。

彼と過ごした日々を思い出すのに。

この数日間、手紙が来ない。

こんなに間が開く事は、今まで無かった。

毎日、騎士団からの報告は受けているから大丈夫とは思うけれど。

何かあったのではないかと心配になる。

怪我をしたり熱を出したりしていなければ良いが。

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