Note
儚げな先輩と爆豪くん
05/12(Fri)

タイトルは「麗しの花は氷原に在りて」
ビッグ3になれなかった4番目の儚げな先輩と彼女に憧れていた爆豪くんの話。
主人公
デフォルト名は
名字の通り、轟くんのお母さんの実家の子です。つまり轟くんとは親戚。従姉弟くらいを予定しています。
個性は「氷結」(本誌で氷叢のことが取り上げられている最中なので、変更の可能性あり)
ヒーロー名は「ネージュ」
儚げな美貌の麗人。口調も性格も儚げな人です。
意外なことに生活能力が皆無だったりします。
2年生までは彼女の一強だったのですが、インターンを経て急激に成長したビッグ3に後れを取り、4番目になりました。
「私の全部はあなたの半分にも満たない」と轟くんに劣等感を募らせて、燻ってしまった。エンデヴァーのところにインターンに行っていますが、エンデヴァーもそれに気づきながら、同じく自分もオールマイトに対して抱えているのでどうすることもできないまま今日まで来ている。
爆豪くん
2年前に見た雄英体育祭で圧倒的なものを見せつけた先輩に憧れを抱いていた。
轟くんと個性もふとした表情も似ているので、親戚かなにかだとは感じている。
謹慎明けにビッグ3がインターンの説明に来たという話で、あの人が来たのだと思うも、ビッグ3に彼女が入っていないことにそこで初めて気づき、衝撃を受ける。
インターンでようやく実物と対面するも、あまりの腐りっぷりに幻滅する。
「俺が憧れた奴はあんたじゃねェ」
追記にてサンプル
『こりゃすげーぞ!! 1年ヒーロー科氷叢、第一種目から第三種目まで追随を許さず、圧倒的な力で今、栄光をこの手に!! 今年の雄英体育祭、1年の部優勝は氷叢雪音だーー!!』
「……すげぇ」
初めてその人を見たのは、二年前だった。
雄英体育祭、それはかつてのオリンピックに代わるスポーツの祭典。日本中が盛り上がる、年に一度の催し。
その人はまだ1年生ながら、強い個性に加え、優れた身体能力と判断力で他の追随を一切許さず、完膚なきまでの1位に君臨してみせた。それは自身が渇望する理想の姿だった。
「……ハッ、キレェな面」
その人は酷く儚かった。氷のように強くない、雪のように、溶けたら消え入りそうな……そんな儚い人だった。
つまんなそうな顔してんな。そうだよな、相手がそんな雑魚共ばっかじゃ、つまんねぇよな。思わず笑っちまったそれは……今思うと、一目惚れだったのかもしれない。
「ビッグ3……ってことは、氷の先輩来たんか」
「氷? それって氷叢先輩か? 氷叢先輩ならきてねぇぞ。ビッグ3じゃないし」
「……は?」
「来たのは透過の個性の通形先輩と、すげぇ後ろ向きな天喰先輩。女は不思議ちゃんって感じの波動先輩の三人」
「……ビッグ3って、3年で上から3番以内の奴等じゃないんか」
「いやその認識であってんぜ。いや俺も驚いたよ実際。昨年までの体育祭じゃ氷叢先輩一強って感じだったもんなぁ……インターンってそんだけすげぇみたいだぜ」
「(……あの人が……負けた……?)」
「なぁ、なんであんたビッグ3から落ちとんだ」
「……私より彼らの方が才能があった、それだけのこと」
「本気で言っとんか」
「ええ。秘めた才能がインターンで開花するのは珍しいことじゃない。きっと、あなたたちもすぐに私を追い越していく」
「……だろうな。あんたがそんなんじゃすぐ追い越すだろうよ」
「一つ≠オかなくても、一番強くなれる……だったわね」
「それがなんだ」
「少し、驚いただけ。私はその一つですら敵わないかもしれないと思ったら……立ち止まってしまった。爆豪くんは強いのね」
「あんたはンなくだらねェことで腐っちまったのかよ……」
「……私の全部は、彼の半分にも満たない。それが全てよ」
「そんなのっ、そんなの何の理由になるンだよ……! クソッ、俺はあんたに……クソックソッ!」
「……ごめんね」
「謝んじゃねぇ! 謝るくらいなら立ち上がってくれや!! あんたはまだ……こんなもんじゃねぇだろうがよ……!!」
「ぶははははっ!! あんたっ、絵も下手なんかよ……!」
「? そんなに変かしら?」
「ねこかよ? ブッサイクだなァ……!」
「ねこ? これはウサギよ」
「うさぎっ!! ぶははっ!」
「……にんじんをつけてみたら……」
「ぶはっ!! あんたそれそうめんだろ……!!」
「あら」
「あらじゃねェ! あんた何回レンジ破壊すりゃ気が済むンだよ!? 言ったよなァ!? 卵は爆発するってよォ!? てかアルミもいれたなこれ!?」
「ごめんなさい。包んだらいけるかと思って……」
「いけねぇんだわ!? あんたマジ作れるのそうめんくらいか……」
「そうめんは得意」
「冷やすときに個性で鍋まるごと凍らせるやつが得意とか言ってんじゃねェぞ……」
「いひゃい」
「痛くしてんだわ! ちったぁ反省しろ!」
「ごふぇんにゃさい」
『ネージュと言えば、守ってあげたいという男性ファンの声が絶えませんが、そのことについてはどう思われていらっしゃいますか?』
「どうもこうも……守るのは私の方では?」
『その天然気味なところも男性ファンの心を掴んで離さないポイントなんでしょうね! ズバリ今、お付き合いされている方はいらっしゃいますか!?』
「お付き合い………………いません」
『で、では好きな人は!?』
「います」
「おいあんた……俺言ったよな? めんどくせぇことになるから交際は隠すってよぉ」
「いませんって言ったわ」
「間ぁ!! 間がなげぇ!! もうそれが答えだわ! しかも好きな人はいるってなんだぁ!!」
「? 隠すのは交際だけでしょう?」
「んぬぬぬ……まぁ、これは? ちゃんと言ってなかった俺のミスだわなぁ……!? けどこれどうする気だ! トレンド! あんたの熱愛で持ち切りだわ!!」
「……あら」
「あらじゃねぇ! しかもなんだ!? お相手予想候補だぁ!? んで轟推しばっかなんだよ!? あんたら従姉弟だろうが! しかも俺を予想するやつマジでいねェし!!」
「何故かしら?」
「そりゃあんたらが揃って変装へたくそで、プライベートも仲良しでぇ!? 撮られまくってっからだろ!」
「? ごめん?」
「わかってねぇ癖に謝んじゃねぇ……! あー! もう腹立つなぁ! おいコラ寄れ!」
「?」
「クソモブ共が!! こいつの彼氏様は大・爆・殺・神ダイナマイト様だばーーか!!」
「写真、投稿してよかったの?」
「……ムカつくだろ。あんたの彼氏が他の奴等だって言われてんの」
「……あなた、たまにすごく可愛いわね」
「誰が可愛いだコラ!!」
「よしよし」
「だああああ! 年下扱いすんじゃねぇ!!」
「年下だもの」
爆豪くんが拗らせて燻らせた先輩に幻滅しつつ、それでもあの日の憧れの欠片を抱えている物語。
面倒見がいいけど、ちょっと子供っぽい爆豪くんのお話。
mae top tugi