三月下旬、超常解放戦線決起の情報を得たホークスはヒーローたちに情報を流し大規模な作戦に踏み込んだ。
その中にはインターン中の雄英生の姿もあり、マジェスティックの下でインターンを行っていた傀薇の姿もあった。
「私たちここいて大丈夫? 敵連合って雄英を狙ってたノコ?」
「彼らは大きくなり過ぎた……強大な力を手にした今死柄木は最短で目的≠達成するつもりよ。危ないのはもうあなた達だけ じゃない。大丈夫よ! 初動で少し力を借りたいだけだから! すぐ後方へ回します」
「何で俺が最前線なんスか!!? わあーんみんなが恋しい!! A組が恋しいよおおおおおおおおおお」
「上鳴、気を確かにですわ」
傀薇は初動で敵を一気に無力化するために前衛部隊にいた。その中にはB組の骨抜、小森。それとA組から常闇と上鳴も一緒にいたのだが……上鳴はすっかり弱気になっていて泣き言をもらしていた。
「なんっっっで逆にお前らは余裕あんの!? 敵目の前にいるんだよ!? 俺ら戦うんだよこわいよもおおおお!!」
「あら、これは光栄なことでしてよ。プロがわたくしたちの制圧能力を買って下さりこの場に招かれたのですもの。しっかり仕事を果たさなければ」
「手繰の言うとおりだ。俺たちは俺たちに与えられた使命を全うするのみ」
「肝座ってやがるうううううう!! もうやだあああああ!!」
常闇と傀薇のそれは仕事人の域だった。雰囲気が出ているそれに骨抜も思わず「やる気満々じゃん」と口にする。どちらも自分の個性に信頼を置くものである。緊張はあった、けれどそれ以上に期待されたことが嬉しかったのだ。
そうしてついに作戦決行となり走り出す。セメントスが建物を壊しこじ開け、エッジショットが先導する。最後まで泣き言を言っていた上鳴だったがミッドナイトの「どこかの誰か≠カゃ難しいなら――今一番大事なものを心に据えな」の一言で思い当たる誰かを心に据えた上鳴はすごかった。
「ハイ幹部一名無力化成功!後衛 に心配かけねー為にも皆さんパパッとやっちゃって!」
「最高だよチャージ!」
「やるじゃありませんのチャージズマ!! あなた最高でしてよ!!」
「あざぁぁっす!!」
電撃を吸って無力化に成功した上鳴に続かんと傀薇は駆け回り針を飛ばしていく。まるで舞うようにしなやかな動きで刺していき、だいぶたまったそれに満足すると一気に決めた。
「吸精する激情 !!」
「な、なんだこれ……」
「力が……」
「お手柄だマリオネット! その調子で頼むぞ!」
「もちろんですわ!」
傀薇はその後常闇とは別ルートでセメントスの射程外にある5ヶ所の通路を回る。傀薇の吸収能力を鑑みて後衛でも備えられるようにプロが考えてくれたのだ。
そうして5ヶ所すべての通路を塞いだ傀薇たちはファットガムをタクシーに後衛へ戻ることになったのだが。
「あかんツクヨミ! 出たらあかーーーーん!!」
「常闇!?」
「何してんだバカ!!」
「最上階! ホークス! 恐らくピンチだ!」
「(強いんはわかっとったが……俺の脂肪から抜け出す奴なんて初やで全く!!)ホークスが――!? 君らこっから走り、乗り逃げは許さへんでぇーーーー!!」
ホークスを助けに向かった常闇を追うためファットガムの脂肪から出された傀薇たちは顔を見合わせる。
一緒に救援に向かう手段もない、向かったところで足手纏いになる可能性もある。なので大人しくファットガムの言う通り後衛に向かうことにした。
「なんかさ、最初は最前線って聞いてビビったけどさ、俺ら意外とやれたじゃんね」
「うん、ドキドキしたけど……私たちも役に立てたノコ!」
「雰囲気すごかったよなぁ、アレがプロの現場なんだよな」
「インターンでの経験とは違いましたわね。大規模掃討作戦……大きな企画程緊張感が違いますわ」
「ああ……常闇、大丈夫かな。あっちはもう混戦だろ……ホークスも無事だといいな」
「ええ……」
傀薇は常闇が向かった先ほどまでいた現場を振り返る。包囲網が狭まっている今、混戦状態のはずだ。常闇の黒影 は汎用性が高いからとりあえず火や光が相手でなければなんとかなるだろうが……あちらにはおそらく連合の荼毘がいる。常闇との相性は最悪であるそれにどうか無事でと祈るような気持ちだった。
「! 帰ってきたー! 前衛に行ってたやつらが帰ってきたぞー!!」
「傀薇さん!」
「ただいま戻りましたわ」
「上鳴お疲れーー! お前ウェイってなんなかった?」
「ちょっ! なってねぇしなんなら幹部一人無力化して大活躍だったんですけどぉ!?」
「マジかすげぇな!」
「骨抜も小森もお疲れさん! あっちどうだった?」
「どうだったもなにも……すごかったよ。雰囲気からして今までと違った」
「あれ常闇は……?」
「戻ってくる途中でホークスを発見してそちらに行きましたわ」
「ああ、常闇インターンホークスのとこだもんね。指示とか受けやすいか……」
あえてどうとでも取れる答えを返した傀薇に上鳴がそうかと納得する。ピンチのホークスを独断で追っていったなんて言ったらみんなに心配かけるもんなといったところである。
事情を知っている傀薇たちが出来るのはきっと大丈夫だと信じて待つことだけであった。
けれど優勢に見えたこの戦況を一気に変えうる災厄がもう傀薇たちの近くに迫っていたことを誰も知らなかった。
その中にはインターン中の雄英生の姿もあり、マジェスティックの下でインターンを行っていた傀薇の姿もあった。
「私たちここいて大丈夫? 敵連合って雄英を狙ってたノコ?」
「彼らは大きくなり過ぎた……強大な力を手にした今死柄木は最短で目的≠達成するつもりよ。危ないのはもうあなた達
「何で俺が最前線なんスか!!? わあーんみんなが恋しい!! A組が恋しいよおおおおおおおおおお」
「上鳴、気を確かにですわ」
傀薇は初動で敵を一気に無力化するために前衛部隊にいた。その中にはB組の骨抜、小森。それとA組から常闇と上鳴も一緒にいたのだが……上鳴はすっかり弱気になっていて泣き言をもらしていた。
「なんっっっで逆にお前らは余裕あんの!? 敵目の前にいるんだよ!? 俺ら戦うんだよこわいよもおおおお!!」
「あら、これは光栄なことでしてよ。プロがわたくしたちの制圧能力を買って下さりこの場に招かれたのですもの。しっかり仕事を果たさなければ」
「手繰の言うとおりだ。俺たちは俺たちに与えられた使命を全うするのみ」
「肝座ってやがるうううううう!! もうやだあああああ!!」
常闇と傀薇のそれは仕事人の域だった。雰囲気が出ているそれに骨抜も思わず「やる気満々じゃん」と口にする。どちらも自分の個性に信頼を置くものである。緊張はあった、けれどそれ以上に期待されたことが嬉しかったのだ。
そうしてついに作戦決行となり走り出す。セメントスが建物を壊しこじ開け、エッジショットが先導する。最後まで泣き言を言っていた上鳴だったがミッドナイトの「どこかの誰か≠カゃ難しいなら――今一番大事なものを心に据えな」の一言で思い当たる誰かを心に据えた上鳴はすごかった。
「ハイ幹部一名無力化成功!
「最高だよチャージ!」
「やるじゃありませんのチャージズマ!! あなた最高でしてよ!!」
「あざぁぁっす!!」
電撃を吸って無力化に成功した上鳴に続かんと傀薇は駆け回り針を飛ばしていく。まるで舞うようにしなやかな動きで刺していき、だいぶたまったそれに満足すると一気に決めた。
「
「な、なんだこれ……」
「力が……」
「お手柄だマリオネット! その調子で頼むぞ!」
「もちろんですわ!」
傀薇はその後常闇とは別ルートでセメントスの射程外にある5ヶ所の通路を回る。傀薇の吸収能力を鑑みて後衛でも備えられるようにプロが考えてくれたのだ。
そうして5ヶ所すべての通路を塞いだ傀薇たちはファットガムをタクシーに後衛へ戻ることになったのだが。
「あかんツクヨミ! 出たらあかーーーーん!!」
「常闇!?」
「何してんだバカ!!」
「最上階! ホークス! 恐らくピンチだ!」
「(強いんはわかっとったが……俺の脂肪から抜け出す奴なんて初やで全く!!)ホークスが――!? 君らこっから走り、乗り逃げは許さへんでぇーーーー!!」
ホークスを助けに向かった常闇を追うためファットガムの脂肪から出された傀薇たちは顔を見合わせる。
一緒に救援に向かう手段もない、向かったところで足手纏いになる可能性もある。なので大人しくファットガムの言う通り後衛に向かうことにした。
「なんかさ、最初は最前線って聞いてビビったけどさ、俺ら意外とやれたじゃんね」
「うん、ドキドキしたけど……私たちも役に立てたノコ!」
「雰囲気すごかったよなぁ、アレがプロの現場なんだよな」
「インターンでの経験とは違いましたわね。大規模掃討作戦……大きな企画程緊張感が違いますわ」
「ああ……常闇、大丈夫かな。あっちはもう混戦だろ……ホークスも無事だといいな」
「ええ……」
傀薇は常闇が向かった先ほどまでいた現場を振り返る。包囲網が狭まっている今、混戦状態のはずだ。常闇の
「! 帰ってきたー! 前衛に行ってたやつらが帰ってきたぞー!!」
「傀薇さん!」
「ただいま戻りましたわ」
「上鳴お疲れーー! お前ウェイってなんなかった?」
「ちょっ! なってねぇしなんなら幹部一人無力化して大活躍だったんですけどぉ!?」
「マジかすげぇな!」
「骨抜も小森もお疲れさん! あっちどうだった?」
「どうだったもなにも……すごかったよ。雰囲気からして今までと違った」
「あれ常闇は……?」
「戻ってくる途中でホークスを発見してそちらに行きましたわ」
「ああ、常闇インターンホークスのとこだもんね。指示とか受けやすいか……」
あえてどうとでも取れる答えを返した傀薇に上鳴がそうかと納得する。ピンチのホークスを独断で追っていったなんて言ったらみんなに心配かけるもんなといったところである。
事情を知っている傀薇たちが出来るのはきっと大丈夫だと信じて待つことだけであった。
けれど優勢に見えたこの戦況を一気に変えうる災厄がもう傀薇たちの近くに迫っていたことを誰も知らなかった。
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