夜久くんとの仕事は、思っていたよりも楽で居心地がよかった。号令は夜久くんがかけてくれるし、わたしは夜久くんがいないときだけ号令をかければよかった上に、仕事なんかたまの話し合いのときに書記として黒板に項目を書くだけだった。
 気が付けば席はたいていわたしの周辺三席以内で、とても近かった。
 前期の仕事はあっという間に終わって、最後の代表委員会ではあっという間だったね、とお互いに笑いあった。夜久くんは嫌味じゃなく気が使える人だったし、わたしも変な気を使わずに済んでよかった。