むこうで笑いかける姿に黒い炎が腹の中で暴れた。馬鹿馬鹿しい、そう正しく思う反面、黒い炎は止まることをしらない。
 俺一人のものにならないなら、誰のものにもならないでくれ、なんてひどいエゴだ。
(幸福に笑う姿が好きなのに、それすら認められない自分に吐き気がする)

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