「ねぇミスター、『すき』だって言えないのはなんでだろうね。」
 もちろん、I love youもだよ、なんてギラギラとした瞳で言ってのけたるいは、でも迷子の子供のようで厄介だと迷いなく思った。「なんでだろうねぇ」そういいながらなだめるように触れた頭は、子供のようだった。

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