柔らかな髪が指の間を通り抜けて行く。存外気持ちがよくて、馬鹿の一つ覚えのように繰り返した。髪から覗く耳の先がほんのりと色付いているのに気付いたら途端に恥ずかしくなって止めたら、「おしまい?」だなんて反則だろ。

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