「天道さんに着てもらいたい服はたくさんありますからね」
「そうか? へへっ、なんか嬉しいもんだな。……実は俺もプロデューサーに着てもらいたい服があるんだ」
「なんですか? わたしでよければ」
「ウェディングドレス」
 コソッと耳打ちされた言葉に、顔から火が出るとはこのことかと頭の中の冷静な部分がつぶやいた。

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