「プロデューサーちゃ……!」
 ん、まで言う前にしーっと唇に指をつけたプロデューサーちゃんの隣には、肩をかりてすやすやと眠るハヤトっちがいて。
 オレがそんなに近付いたらそっと距離をとるのに、ハヤトっちにはいつだって近くを許してる。
 リーダーだから一番信頼関係ができてるのかも知れないけど、ハヤトっちがずるいって思う。
 そんな優しい笑顔でお疲れ様っていってくれるのなんて、オレ見たことないっすよ。
 ぐるぐるして、でもずるいずるいって。
 ハヤトっちとは逆の隣を陣取って、逃げられないんだから、オレにも肩貸してよ。

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