「あ、あああ、オレの計画が……! 一からやり直しっすー!」
 悲痛な声なんだけど、うるさい。なにが? と問えば「大人になる計画っす……はやくプロデューサーちゃんと対等になりたくって」だなんて、仕事の話でないことは明白だった。しょんぼりと垂れた耳の幻覚が見えるほどにぐずぐずとした四季は、それでも一度頭を振ってぱっとこちらをまっすぐに見て「また追いかけるっす! 待ってて、とは言わないけど、いつかちゃんと追い付くっすからね!」と意気込んだ。必死な瞳だけど、別にそんなに先に行っているつもりはないのになあ。

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