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「すきだ」
真剣な瞳に、表情に、気配に、茶化すことすらできなかった。
「どうして」
それを今言うの。大事な時期で、スキャンダルなんか許されなくて、それで――恋心を捨てようと昨日決めたばかりの私に。答えなんか決まっているのに、呪詛のような言葉が身体中を這い回った。
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