「ハイパーハイテンションでハイパーポジティブなシキっちと!」
「ちょーっとクールでオトナなシキっちと?」
「「どっちが好きっすか?」」
「え、どっちもいや」
「「なんでっすかー!?」」
「うるさいよ」
「プロデューサーちゃんひどい!」
「プロデューサーちゃん、それ『オレ』が嫌って言ってるように聞こえてすっげー落ち込むって!」
「あー! もう! いつもの四季で十分だよ!」

 と、叫んだところで目が覚めて、事務所でうたた寝していたわけではなくて自分の部屋でベッドに寝転んでいることに安心した。
 次の日に四季にあったときに挨拶より先に「どうかしたっすか?」なんて聞かれてしまうなんて、きっとたぶん修行が足りないんだろうなあ、と遠い目をしてしまったのは致し方あるまい。

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