うとうとと船をこぐ四季に苦笑して、タオルケットを取りに行こうと立ち上がろうとするとジャケットの裾をしっかりと握り締めていることに気が付いてまた苦笑した。クリーニングだな、と思ってそのままジャケットを掛けようとしたのだが、四季の体には小さすぎるようで──体格差がそんなにあると思っていなかったからか心の奥で大きく音が鳴る。ひとつ、自分にため息を落として、当初の予定通りタオルケットを掛けて、自分はデスクに向かった。

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