「つ、つかれた……」
 思わずこぼれた言葉が外に漏れないように机に突っ伏したはずだったのに、しっかりと聞きつけた彼は普段のにぎやかさなんて微塵も感じさせずにただ、おつかれっす、と優しく声をかけてくれた。
 でもその毛布はいらないかな、まだもうひと頑張りするのよ。

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