>『プロデューサー、ちょっと確認してほしいことがあるんだけど、明日事務所にいる?』
 ぽこん、とメッセージが届いたのをベッドの上で受け取って、緩慢な動作でそれを開いた。あした、と掠れた声が口からもれる。治るだろうか、薬は飲んだしたぶん熱は下がる。そしたら、きっとたぶんいける。いますよ、なんて返事をして、ああ、行く前にマスクを買わなければ、と心にメモした。
『ホント!?よかった、それじゃあ明日よろしくな!』
嬉しそうな声が再生されて、うちの──わたしのアイドルは本当に元気をくれる、と実感した。きっとすぐ熱は下がるだろう。こんなに元気をもらったのだから。

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