ふわりと風をはらんだ裾が舞う。
「……女の子みたいだなあ」
 ふわふわとした上着の裾を摘まみながらため息になり損なった吐息を落とす。でも、似合うと笑ってくれる存在がいるのならばと頬に気合いを入れ直した。

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