「くぐりぬけるドアは違っても、」
 そこで言葉を切ったハヤトっちはぐるりとみんなを見回して、ひとつだけまばたきをした。
 たまった涙が、左の目から一粒だけこぼれ落ちたけれど、そんなこと歯牙にもかけず太陽みたいに笑って続けた。
「最後に行き着く先は、みんな一緒だぞ!」

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