風船がのぼっていく間に、はぜて割れた。それはまるで、僕の心。
 ふくらんで、浮かび上がって、そしてーー割れた。
 緩やかにのびあがってゆくさまはとても心地よいのに、どうして割れてしまったのだろう。
 それがわからないから、きっと割れたのだ。


風船