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うっかりと進んだ小道は、踏み荒らされた形跡もなく美しい花が脇を彩っていた。たんぽぽは半分以上が綿毛となり、風が吹くたびにその種を運んでゆく。
ふと視線をあげれば、そこには誰からも忘れ去られたような道しるべがうっそりと佇んでいた。蔦が這い、所々に花が咲くそれは、この先を示す本来の意味合いよりももっと虚ろでしたたかな意味をもって立っている。
進む先は野原か森か、それとも忘れ去られた民家だろうか。空想を広げながら歩くその足音は、これまでよりも軽快でありながら陰鬱とした、未来を示していた。
野の小道
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