君の声が聞こえない。もがく腕は何も捕まえられなくて、まるで暗闇の中に置き去りにされたようだ。
 淡く輝く光は何も照らさない。僕の輪郭すらも、消えてなくなったようだ。
 何も見えない、聞こえない。僕と君のさかいも、存在しないのかもしれない。


ジゼル