風をはらんでゆるやかにスカートがふくらんだ。それがなぜだか妙に見てはいけないものを見てしまったかのような背徳感を覚えて、ぎゅっと目を瞑った。
別の服を着ているときには見えているふくらはぎがちらりと見えてしまったわけでも、まして下着が見えてしまったわけでもない。ただ、風に遊ばれたスカートが揺れている、そのさまが妙な背徳感を覚えさせただけだった。
どこかで見た風をはらんだ貴族のようなスカートと傘で空を飛ぶ女性のように空を飛んでしまうわけでも、きっとない。でも、手の届かなくなるような場所へとすっといなくなってしまいそうだった。
背徳感