気泡がぷわぷわと浮いた、ちいさなまあるい球。光を乱反射してきらきら・ゆらゆら、まるで海の底にいるかのよう。
 ぱちんと落ちてはぜた瞬間、光の反射はもっと大きくなる。きらきら・ゆらゆら、ぎらぎら・ゆらゆら。
 触れたら危ないよ、尖っているから少し引っ掛けただけでも怪我をする。そうして皮膚にほんの少しの硝子を残して、まるで植物の種子みたい。
 つるりとしていた球が、ぎざぎざとしてしまった。もう、欠片を集めたって綺麗な球にはならない、なれない。そういう、ものだもの。


硝子玉