ふんわりと包み込まれるようあたたかさが僕を包む。そう、まるで布団に入っているかのような。初秋の涼しくなり始め、まだ厚くなっていない布団が恋しく感じ始める頃のような、そんなあたたかさ。
 ゆるりと目を瞑ると、じわりじわりと意識が混濁し始める。そう、僕はこれから死に逝くのだ。旅路は、ここから始まる。


旅路