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ふわりと甘い香りが鼻を掠めた。ふと、幼い頃を思うと、いつだってこの時期はこの甘い香りと一緒だったと気がつく。
泣き出したくなるような、笑い出したくなるような、そんな、不思議な香りは、人生の一瞬を確かに彩っていた。
金木犀
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