呻くように転がりでた言葉は、それでも鋭利さを少しも失ってはいなかった。その言葉は胸に突き刺さり、そしてそのままぐりぐりとねじるように抉られる。そんなつもりはなかった。それでも、転がりでてしまった言葉は戻すことができない。
 抉られた胸は、癒えることはないだろう。どんな言葉を注いでも、決して塞がることはないのだから。


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