「ああもう!」
 イライラとしたように洗濯物を取り込む月島。取り込んだと思ったら部屋の中にそのまま干すのだから、思わず「乾いてねえの?」と聞いてしまった。
 乾いてないから干してるんだよ! と怒鳴られた。怒鳴るなんて珍しくて目をしばたいたけれど、月島はため息を一つついてから干すのを再開する。冬は洗濯物が乾かない、とイライラしたように吐き捨てた月島に、緩く笑った。
 かわんねえだろ、なんて言ったところで、君は生乾きでも平気で着ていくからでしょ! と苛つきを助長させるだけなので控える。そのくらいは成長したのだ、俺だって。
 読んでいた月バリをそのままに、洗濯物を干す手伝いをして、そうして冷えた手のために温かいお茶でも淹れてやろう。

洗濯物の乾きが悪くてイラつく月島