馬鹿にしたように笑う月島に、思わず胸倉をつかんで澤村さんにあわてて止められた。どうしてこうなるのだろうか、俺達は互いに嫌いあっているわけではないはずなのに、それでもこうやっていがみ合う。好きだと言い合ったはずなのに、笑いあうときだってあるのに、こうして喧嘩するのが止まらない。

アンビバレンス

(ああ、なんてアンビバレンス!)