遅刻魔のあいつを待つ時間は、どんどんと不安なものになっていく。
最初は、楽しく待っていた。
いつ来るだろう、今日はどんな罰を与えてやろうかそんなことを考えていたから。
でも最近は来なかったらどうしよう、本当に約束していた?
そんな不安ばかりが積もっていって、あいつがくるとほっとするんだ。
ぼくのほっとした顔を見るとあいつは眉をひそめて、それでごめんとあやまる。
その眉をひそめた顔が、怒ってるようでくるしい。
ぼくは、あいつがこなかったらどうするつもりなのだろうか。

遅刻魔のあいつを待つ時間

(きっと、みっともなくいつまでも待っているのだろう)(どうしようもないくらい)