「莫迦じゃないのか」
どうして苦々しく吐き捨てるのだろう。
ぼくは、ただ自分の思ったことを言っただけなのに。
どうしてそんなにとげとげしい目で見るの。
どうして、どうして。
関係は良好、昔よりずいぶんいい関係を築けているとそう思っていた。
でも、違ったんだ。
この関係は歪で。
ぼくのこの感情はどうも一般の感覚とは違うみたいで、おかしかったみたいだ。
たまたま、ぼくも、あすかいも、男の子だった、だけなのに。
いともかんたんに、ぼくらのかんけいは、くずれていった。

いともかんたんに

(秘め続けたら、)(まだ、そばに居られたのかな、)(なんて、もうおそい)