これは、いつだって感じる苦しさで……肺を圧迫するような、喉を圧迫するような、物理的に苦しくなるような気さえする苦しさ。
手には入らない、とそうわかってはいても、この気持ちが世間とはずれていて、打ち明けることすらできないのだと、そう知った時の苦しさから逃れられない。
ほしいとねがったところで、どうにもできない。
悔しいよりも、くるしい。

(たすけて、くるしい。きみがほしい)

(できない、なんてわかってる)(それでも、くるしさから逃れたい)