ことあるごとにズボンのポケットを確認する飛鳥井に、なんとなくむっとしてしまう。
なくなるようなものじゃないし、落としでもしようものなら音がなって気付くだろうに、いったいなぜか。
思ったところで、昔からの習慣だと一蹴されてしまえば何も言い返せない。
存在を確認する、だなんてぼくより大切みたいですごく悔しい。

存在を確認する

(だなんていってやらない)(……いえるわけもないんだけど)