彼女と離れて暮らしているこのアメリカの地には梓やギザギザ先輩、アホ毛先輩がいるけれど、それでも彼女と会えないさみしさはぬぐいきれない。
さみしさなんか感じる暇もなく忙しくしていることだって多いし、毎日電話やメールで連絡していても、それでもさみしく思うことはある。
二年間毎日一緒で、三年生の時にはあんまり会えなかったけど、それでも会おうと思えば会えたのに、今は会おうと思ってもすぐには会える距離にいない。
それがひどくもどかしい。
ぎゅっとしたい、と思っても、ちゅーしたい、と思っても、彼女は遠く離れた海の向こうで。
星空を見上げながら彼女を思う。
今何してる?
今、誰を思ってる?
そんなこと君にしかわからないけど、すぐに聞ける距離じゃなくて、時間さえも違う中で生きていることがすこし怖くて。
早く彼女を迎えに行きたいとそう思って伸びをした。夜空を見上げた瞼の裏にはいつだって彼女がいるから…。

この瞼の裏にいる