ほうら、とウェルテに手を差しのべ、ゆっくりと重ねられた手を引いて歩き出す。手を離すタイミングを失ってしまって、どうしたものかと思案するが、まあ、こんな日があってもいいのではないかと考え直した。

手をつないで歩こうか

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(二人していつもよりゆっくり歩いてたなんて)(ピスティに言われるまでまったく気がつかなかった)