「隠れても無駄ですよ」
そういってシンを追い詰める私は、逃げる気配を察知して進行方向少し先へとヒョウを投げた。シンの隠れ場所、逃げ場所、これまでいたすべての場所をウェルテに教えてあるが、彼女はそこから今日の気分やら天気やらいろいろな成分を吟味して今日の逃げ場所隠れ場所を的確に見つける。
酒を飲みに行こうとするのに、私の眼を盗もうとするのがいけないのだ。禁酒だって成功しそうだったのに、シャルルカンめ、と思考が飛びかけてシンを紫獅塔へと押し込めるために引っ張っていく。
隠れても無駄だ
(探す時間が減って)(仕事がはかどる)