「奏さんが可愛すぎて生きるのがつらい」
 じゃあ死ね、とすげなく返す荒北さんはいつものことで、それに食って掛かるまでがルーチンになっているけれど食って掛かるまでもなく机に突っ伏す。だって可愛いんだもん、と我ながら女子高生のようなことを言い訳のように考えた。
 

恋に恋する乙女か。

ちゃんと奏さんに恋してるけど。