▽丞
「おい、どこ行くんだ?」
「え?ランニング」
「こんな夜にか?」
「わたし夜派なんだよね」
「…駄目だ。明日の朝、俺と行くぞ」
「ええ、わたし夜派、」
「この辺りそんな治安よくないだろ」
「ジャージの女なんて誰も襲わないって」
「そういうところが駄目だって言ってるんだ」
「ダメ出し……」
「部屋戻れ、明日6時な」
「でもわたしのスピードじゃ、丞物足りないよ」
「お前と走る分トレーニング増やすだけだ」
「たすく……」
「早く寝ろよ」
「たすくの過保護」
「別に、」
「何だかんだいつも心配してくれるよね、ありがと」
「…別に」
▽万里
「ぐああ…筋肉痛…」
「ゆらさんどしたん?具合悪い?」
「んあ、ちがうちがう!昨日からたすくにトレーニングをお願いしてて」
「…トレーニング?」
「一緒に走るだけだと思ったら色々やってくれてちょっと筋肉が」
「何で?」
「何で…?えっと、筋力つけるため…?」
「ふーん…」
「何か…」
「別にいらねーと思うけど」
「女子にはいろいろあるんだよ。仕事するにも鍛えといた方がいいし」
「ふーーん…」
「なあに万里、含みがあるなあ」
「ゆらさん(スマホすいすい)」
「?」
「見てコレ新しくできた店」
「うわーー!ケーキだー!食べる」
「食べんの?」
「別にめちゃくちゃ絞ってる訳じゃないし…食べたいものは食べるよ」
「(なんだ)」
▽紬
「うわっ」
「?どしたのつむ」
「ゆらちゃん、体柔らかいね…」
「つむ、体固いんだっけ?一緒にやる?お風呂上りオススメだよ」
「うーん…やろうかな…」
「やろやろ!」
「頑張ってるのに全然駄目なんだよね…」
「うーん…お酢がいいとか言うよね」
「お酢…」
▽至
「えっ」
「え?」
「ゆら、何、してんの」
「?たすくの筋トレ特訓」
「マゾなの?」
「何で?」
「信じられない…え、自主的に?何で?」
「運動神経ザコの至くんおつ」
「ひどい言われよう」
「体を鍛えたいからだよ」
「日本語でおk」
「日本語しか使ってない」
「何で?別にゆら全然太ってたりしないでしょ」
「かわいく服を着たいんだよ」
「充分かわいいよ」
「もう一回言って」
「もう言わない」
「きらい」