エニエスロビー後懸賞金



エニエスロビー後の、全員に懸賞金がついた時
if〜セレネの場合
(本編ではセレネは放浪人なのでこの時点で懸賞金つきません)


『え?私にも懸賞金が、、?』

「そうよ!!いやー!!!本格的に狙われる!!死にたくないー!!!」


自分が賞金首になったことにぽかんと呆気にとられているセレネに抱きつきながらわんわん泣くナミ。

モンキーDルフィー 3億
海賊狩りのゾロ 1億2000万
黒足のサンジ 7700万
泥棒猫ナミ 1600万
狙撃の王様 そげキング 3000万
悪魔の子ニコロビン 8000万
わたあめ大好きチョッパー 50
鉄人サイボーグ フランキー 4400万

セレネを除いた八人みんなが懸賞金にかけられたとばかり思っていたので、自分自身がまさか同じ立場に立てているとは。


『ナミちゃん可愛く撮れてるね』

「騙されたのよ!!!」


どこかのモデルとして撮影してたが、その記者の中に手配書を撮りに来た人もいたらしい。

みんなの写真がよく撮れている中、一人だけ写真入手失敗のため似顔絵を描かれているサンジ。だが、この似顔絵が問題だ。唯一特徴を捉えることが出来ているのは、金髪の髪とぐるぐる眉毛のみ。正直、街を歩いていてもあれ?本人か?と疑われるぐらいの画力である。
本人はそれを見た瞬間、全身から生気が抜けていた。なんなら、今も全身青白く倒れている。


未だにセレネに抱きつきながら泣いてるナミ。その頭をぽんぽん撫でているセレネの顔に誰かが紙を押しつけた。


『う…』

「おら、お前の手配書だ」


顔面に押し付けたのはゾロ。それを自分の手に取ろうと、ナミの頭を撫でていた手を肩に持っていき、そっと少し離す。泣きつく場所が無くなったナミは自分の両手で顔を隠した。


「セレネはいいわよー!」

『え?何が?』

「その写真よ」


指された写真に視線を寄せる。


月の魔女 セレネ 2525万
その名前の上に掲載されている写真は、


『顔、隠れてる…(2525万、、ニコニコ…?)』

「何でいい感じに帽子が役に立ってるのよー!」

『何でって言われても、タイミング?、』


その写真にはセレネの顔が完全に写っていなかった。
ツバの広い魔女の帽子が鼻隠し、なおかつ角度の問題もあり、斜め上から撮られたため、口元しか写っていないのだ。あとはかろうじて、髪色と耳のピアスが見えるぐらいで、はっきりと顔が写ってない以上、サンジ同様普通に生活していればバレることはなさそうだ。


「あたしも常に帽子被っとけばよかった」

『それよりナミちゃんより懸賞金高いことにビックリした』

「あたし、高くなくてよかった、、」

『この船だとナミちゃんが1番最恐なのにね』

「なに?」

『何でもないです』



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