セレネが森林の中へ足を踏み入れようとしているその頃、


「よっしゃー!!グランドラインに入る前に食料確保だー!」

「この島大丈夫かァ?」

「悪い雰囲気は感じないわ。町があればいいんだけど、」


赤いシャツに黒い髪に被さっている麦わら帽子が特徴の男性、ネガティブを曝け出している鼻が長い男性、オレンジ色のショートヘアの女性。
三人だけではなく、その後ろには口喧嘩を永遠と繰り返している二人が。緑の髪に腹巻、腰に三本の刀を差している男性と、スーツを着た金髪にぐるぐる眉毛の男性。


「テメェは船番してろ変態コック」

「うっせー!迷子マリモお前が残れ!」

「あァ?」


そんな二人のやりとりに終わりを告げたのは、オレンジの髪の女性。船奪われたら嫌だなあ怖いなあ、と言う可愛らしい呟きを聞き逃さない金髪の男性が目をハートにして自分が残ると言い始めた。
それに便乗したのは鼻の長い男性。二人が船番、残り三人が探索に決まった。


この五人と魔女が出会うのは、いつになるか





***

『あ、、村、かな?』


人の気配を感じなかったが、少しずつ開拓された土地になっている。ということは、中心部に近付いている、もしくはこの近くに人が住んでいると考えられる。さらに歩いていくと家が数軒建っているのを捉えた。

セレネはまず、この状況をどうにかするために、ここがどこなのか第一に聞く必要がある。
場所さえ特定できれば、どんなに時間がかかろうとみんながいる学院に帰ることができる。
見えた家に嬉しさを表すように少し駆け足になったが、ふと自分の格好を思い返す。
模擬戦闘の時の制服なので、服はまだどうにかなるにしろ、頭の帽子はいかにも魔女を表しているので、それを外して小さくして、ホルダーに入れる。このホルダーも、小さくする魔法を考えた人も学院では有名な人なのだ。

私たちの国では魔女を育てるのが一般的な義務だけど、国によって魔女を敵とみなす種族もいる。万が一の為の予防だ。

パチンと軽く頬を叩き気合を入れ直して、足を進める。

村に近づくにつれて、この村は思っていたより人がたくさんいた。落ち着いていて長閑で、平和の象徴のような村だった。


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