memo
▽ 20/7/12 20:37 △
note.に載っけてたネヴァ感想こっちに移すね。4月時点での感想なので服毒本を読んだ今は若干感想が違かったりするのめちゃめちゃ楽しいな。
人生3回目くらいなのかな?というフォロワーさんオススメの大人気PCゲーム【図書室のネヴァジスタ】。
以前から気にはなっていたものの、検索した感想には必ずと言っていいほど「地獄」の文字。若干尻込みしつつも「メイドインアビスの映画も観に行けなかったし、ここらへんで地獄を摂取しておくのも手かな…?」と軽い気持ちで体験版を経てDL版を購入した。
何が"ここで地獄を摂取しておくのも手かな…?"なのかはよく分からない。お前は地獄の定期摂取を義務付けられているのか?
総プレイ時間は50時間弱。3週間かけて全てをプレイし終え、とんでもない作品と出会ってしまったと頭を抱えた。
混沌とした悪意があった。あったが、その悪意をもつ人は、"悪役"というわけではなく唯々ひとりの"人間"であった。ひとりの人間とひとりの人間、そしてまたひとりの人間、そんな人たちが生きる物語。
今まで持っていた自分の価値観を全てひっくり返されて1から組み立て直させられるような作品だった。感情を揺さぶられたなどという表現では到底足りない。感情を、常識を粉砕された気さえした。
私が持っている倫理観や道徳観、価値観などの観点は今の時代の標準から大きくかけ離れてはいないものだと思う。悪いことをしてはいけないだとか、人を傷つけてはいけないだとか。そしてそれが普通であり、大半の人間が持っているものだと思っていた。でも同じ人間が存在しないように、それぞれが持っている観点に“普通”も“当たり前“もないと改めて考えさせられた。
生きていく中で守らなければならないルールは決まっていて、自分でどれ程考えても行動してもそれらは大体変わらない。だから決まり事について深く考えるのは不毛で、考えなくても普段の生活に何の支障もない。そんなふうに思っていたし、実際考え事は好きではない。数学のように決まった正しい答えなどないし、分からないことは沢山あるし、そもそも頭が悪い。
でも、「どうして」と聞かれたときに「ルールで決まっているから」しか答えられないのはすごく悔しいし、他人に説かれた道徳をそのまま用いて答えるのも違う気がする。自分の言葉で自分の考えをしっかり持てたら物事の見え方が少し変わったり、人生にほんのちょっと味付けが追加されそうな気がしてワクワクする。そんな些細な事に気付かせてくれてありがとう図書室のネヴァジスタ。
この物語は劇物だ。毒にも薬にもなるから心が健康な人向けだと理解したし、心が健康ではない人の方が刺さるとも理解した。
臓器の柔らかな部分を釘で全打ちした後に鋭利な刃物で優しく削ぎ落としていくような作品なので、自分の心の状態を把握して用法用量をきちんと定められる精神状態のときにプレイすることをオススメします。
ちなみに私はプレイ中に二度体調を崩しました。脆弱ッ!
【図書室のネヴァジスタ】は、何かに気付けるかもしれない素敵な作品だと思います。プレイしてよかったです。
分厚い一冊の本を読み終えたような達成感でいっぱいです。
◇ 以下、ルート・キャラへのネタバレを盛大に含む叫びコーナー ◇
【瞠ルート】
あまりゲーム慣れしていないので最初は手探りで進めたが、茅くんに2度殺されたあたりで目からハイライトが消えた。
え?なんで?なんで死んだ?え?!!???死ぬの!???????
ハイライトは戻らなかったがなんとか頑張りトロッコのところまで行った。
死んだ。
地球を救うのは人類滅亡派の私だが、瞠の死に耐えられなかった。
BGMで、文章で、死に近付く足音を聞くのが怖かった。じとりと嫌な汗をかき、キーボードを打つ手が震えた。選択肢ひとつがこんなに怖いゲームある?ホラゲーかよ。鬱ゲーだったわ。
他のルートをやるにつれトロッコ問題の話を具体的に理解してしまい心が死んだ。瞠を幸せにしたい。そんな気持ちになったが私には何もできない。私が神絵師だったら瞠がただただ幸せな同人誌を1万冊出してた。
ところで、マッキーが瞠に付けたあだ名はどこで知れますかね…。
ここらへんでもう自力で進められる気がしなくなっていたので心の弱い私はネットで攻略を検索。
瞠ルートを全て回収し、号泣。自分が何故泣いているのかも分からないままに泣いた。長い、長い悪夢を見ていたような気分になった。
このとき私はまだマッキーは普通の人で神波は怖い人だと思っていた。そんなはずないのにな。
でも神波の「わかるよ」はトラウマだし、自分の口から自分に対する呪いを吐かせるように誘導するのがすごく苦手なので神波は素直に怖いし、携帯の録音の件でお前は私が滅してやるからなって強く思いました、当時は。
瞠ルートという割に瞠のことをあまり知ることができなかった気がするので元気が出たらまた瞠ルートをやりたい。
【春人ルート】
次に手をつけたのは春人くんルート。
いやぁ、あの、その、私の性癖が詰まってて、春人くんには大変、大変申し訳ないのですがものすごく興奮しました。全体的に美しくて儚くて強くてそれだけでも大好物なんですが、マリア様の格好でナイフを握る様。スタンディングオベーションですよ拍手喝采。どんな宗教画より君が美しい。ベールを揺らし殺意を浮かべた表情のまま氷漬けにして永遠に飾っておきたい。春人くん生まれてきてくれてありがとう。
そして1番好きなエンディング“焼け野が原“!!!!!!
最高のエンディングでした。本当に土下座したいくらいに申し訳ないし、不謹慎だし最低だし今まで誰にも言ったことないし、現実社会では絶対に口に出せないけれど、私は幼児退行がものすごく好きで………。
本当に美しいと思う。間違ってなかったよね?って確認して進んだ先にある幼児退行。これを超えて好きになれるエンディングが存在するだろうか。本当好き。エグくて綺麗で好き。ありがとう白峰春人。好きしかいえなくてごめん語彙力なくてごめんでも幼児退行してくれてありがとう。
“我こそ勇者”は【幸せになる未来を築き上げた後にワインで全てが終わるお決まりエンディング】を初めて味わったので、危うくパソコンをぶっ壊すところでした。なんでや!!!!!!!!!!今から!!!!幸せに!!!!し、幸せに…アアアアアアアアアア…………。
登場人物の中で1番好きなのが白峰春人くんです。私が神絵師だったら春人くんだけの100ページ超えイラスト本を出していたところです。白峰春人教に入ります。楽園。
【茅くんルート】
次は茅くんルート。
体験版をプレイ時、手をズッパリ切った後に噴水のところで茅くんに助けを求められた気がしたんだけど、何度やってもそこに再び辿り着くことができなかった。アレは幻だったのだろうか…。誰か教えて……。
茅くんはひらすら不安定で、何を考えているのかよく分からなくて、頭をひねりながら進めた記憶がある。あと最初に二度殺されたので若干トラウマ。
瞠とのもう一つの約束がどうしようもなく切なくて、でも賢太郎のおかげで息を吹き返して、泣いちゃった。茅くんもお兄さんも悲しくて、雪解けの春が訪れる事を願ってる。幸せになってね。
それにしても賢太郎ずるいぞ!!!!!私も茅くんに船のプラモデル買うもん!!!!!!!!もらって茅くん!!!!!要りませんって言われそう。
【咲ルート】
お次は、さっちゃんルート。
言葉が出ないほど絶望した。何がどうしてこうなってしまったの…?情緒とか内臓とか心とかを全部ぐちゃぐちゃにされた。こんな、こんなのって…。瞠ルートと同じかそれ以上の地獄を味わった。底無し地獄。今、予想変換で底無し事後って出てキーボード壊すところだった危ない。
母親については、ルートやる前から予想はついてたけど父親で目の前が真っ暗になった。咲の衝撃はこんなものではなかったんだろうな…。
親とは、セックスとは、欲とは、子供とは、愛とは…。プレイしながら沢山のことを考えた。一度ねじ曲げた針金をまっすぐに戻すことは難しいように、成長する過程で歪んでしまったものを“人としてこうあって欲しい“と願う形へ戻すことも容易ではない。その歪みが正しいのか正しくないのか。色々考えたし、未だに答えは出ない。
咲はものすごく強くて、もがき苦しみながら必死に形をつかもうとしていた。咲の生き様が美しくてかっこよくて大好きになった。
咲は、幸せになる。
【辻村ルート】
最後は辻村ルート。
全体を通してBGMが切なくて胸が痛かったし、親に愛されたかった私にとって1番好きなルート。1番刺さった。
辻村はどうしようもなく子供だ。マイナス5歳というのもあるけど、親が親として人間を1人育てるという責任を取らず、周りが甘やかして出来上がった子供。だからこそ私は辻村吾朗が許せないし反吐が出る。
たくさん間違えて人を傷付けて、自分も傷付いてきた。そんな辻村一家全員が間違えをひとつずつ解いて雁字搦めの今から歩き出せますように。
青い方のネヴァジスタを読んだ神波を見て「ざまぁwwwwww今までやってきたこと全部自分に帰ってきて良かったね♡」と一瞬でも思ってしまった自分をタコ殴りにしたい気持ちになりました。反省はしているが後悔はしていない。
【その他】
槙原渉:1番怖い人。一生お近付きになりたくない関わりたくない。教師は万能の救いじゃないんだよ………。そういえば私服から見える傷跡まだ赤いのが気になったな。
津久居賢太郎:首輪が似合う男No1。子供が子供に親を求めてしまう状況ほど身近な地獄はないよなぁ…。幸せになってほしい。
神波誠二:呪いの壺。よく夜道で後ろから刺されないで生きてこれたなNo1。私だったらすぐ滅してる。神波がすべて悪いわけではないんだけど、それでも今までやってきたことは犯罪だから今世は犯した罪を責任もって償ってほしい。来世では初めから自分の人生を歩めることを願ってる。私が神作家だったら転生した神波誠二がひたすら幸福に埋もれる小説を1万冊だしていた。幸せになってほしい。
石野眞:作中で唯一大人だった人。出てくるとホッとした。でも財布にゴムは不衛生だからやめたほうがいいよ。幸せにね。
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